ブログ

鎮守の森(地域の神社)で何かしたいなと思いまして

鎮守の森(地域の神社)で何かしたいなと思いまして

私達夫婦はこれまで色々な町に暮らしたり旅行したり遊びに行ったりしてきましたが、それを通じてほんのりと気づいたことがあります。それは、「地域の神社(土地の神様)が活力のある地域は、そこに住む人たちも地元に誇りを持っているし活気がある。同時に、地域の人たちがその土地の神様を敬っているとその神様は人間からパワーを受け取り霊力(霊験)が高められる」ということです。つまり、土地の神様とその住民とは「もちつもたれつ」の関係にあるということです。

御成敗式目という鎌倉時代に制定された法令の第一条に、「神は人の敬ひによつて威を増し、人は神の徳によつて運を添ふ」と書かれているのですが、まさにこの「神と人とはもちつもたれつの関係」という考え方こそが古来より日本人が抱いてきた人間と神様の関係性であるようで、「神様は一方的に人類を裁いたり罰を与えたりする存在ではない」というところが西洋の一神教的価値観とはかなり違う日本独特のものだと感じます。

私達夫婦は「日本中の”地域”を元気にし、日本という国を日本人自身が誇りに思う国にしたい」と思っており、そのためにこれからのライフワークとして小さなことからでも何かできないかなと思い、そこで地域を元気にするキーとなるポイントが地域の神社(鎮守の森)なのだと考えています。神社はパワースポットであり「宇宙と繋がれるポータル」と言われているように、古代から人がそこに何かを感じていた、その”場”に今こそ改めて再注目すべきだと思うからです。

その誓いをたてるために、大阪府藤井寺市にあり私達の氏神様・産土神の一つである辛国神社にお参りしてきました。辛国神社の主祭神は邇芸速日命(ニギハヤヒのミコト)、正式名称を「天照国照彦天火明櫛玉饒速日命」といって、日本書紀が編纂される前までの時代の太陽神(天照大神の前身)とも考えられている神様です。

当日はあいにくのお天気でしたが、そのお陰もあって参拝者も少なくゆっくりとお参りすることができました。神社の祭壇には鏡が祀ってあることから分かるように、神社への参拝は「神様=自分との対話」なんだなと改めて感じれる心地いい時間を過ごすことができました。

地域の神社に人々の気持ちが集まるためにどんなことができるのか、まだまだ手探りですが、ゆっくりじっくりと色々な地域と関わりながら、考え、感じ、実践していければいいなと思っています。